デジタルトランスフォーメーションとは
デジタルトランスフォーメーション(DX: Digital Transformation)には、様々な定義がある。トランスフォーメーションは変革と訳され、ビジネスにおいては、何らかを対象にし、変化や変革を行うことを意味する。たとえば、組織やビジネスモデルが変革の対象として議論される。
DXという言葉自体は、2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が提唱したとされる。
ビジネスの文脈においても、DXの様々な定義があり、定義やその前提となる背景の違いの結果として、実際にDX実行を行う際の具体的なプロセスや手法の違いとして現れる。
経済産業省では、以下のように定義している。
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するととともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。
─DX推進ガイドライン Ver. 1.0
マイケル・ウェイドらは、『DX実行戦略』において次のように定義している。
私たちは、デジタルビジネス・トランスフォーメーションを「デジタル技術とデジタル・ビジネスモデルを用いて組織を変化させ、業績を改善するとと」と定義する。第1に、企業業績を改善することがその目的であり、第2にデジタルを土台にした変革であること。組織は絶えず変化しているが、ひとつ以上のデジタル技術が大きな影響をおよぼしているものでなければ、デジタルビジネス・トランスフォーメーションには分類されない。そして第3に、プロセスや人、戦略など、組織の変化を伴うものであること。デジタルビジネス・トランスフォーメーションには、テクノロジーよりもはるかに多くのものが関与している。
──『DX実行戦略』, マイケル・ウェイド, p.27
ロスらは『デザインド・フォー・デジタル』において次のように定義している。
デジタル化対応のための企業変革。デジタル技術やデータを活用して、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、組織や企業文化などの変革を通じて、競争力の向上を目指すこと。
──『デザインド・フォー・デジタル』, ロス, p.26
分析屋とデジタルトランスフォーメーション
分析屋では、ブログ記事として、デジタルトランスフォーメーションとマーケティングの関係性の分析をテーマに執筆しています。連載記事はこちらから御覧ください。