事例紹介
BIツール導入:事前に検討すべき6つの事項
ビックデータやAI・機械学習が盛んに活用されはじめ、多くの企業でデータ利活用への関心が高まってきました。しかし、BIツールを導入する企業が増えている一方で、ツール導入に失敗してしまう企業様もいらっしゃるようです。
失敗の事例として
- 導入したけれど、何をするか決まってなくて結局使われてない。
- グラフ作成が難しすぎて、社内に普及しなかった
などがあります。
こんな失敗を減らせるように、事前に検討しておくべき6つの事項を以下に記載いたします。導入しようか悩んでいる人は、読み終わったあとに情報を整理してみてください。いま検討を進めている方は、問題ないかチェックしてみてください。
事前に確認するべき6つのポイント:
①導入理由や目的について具体的になっているか
②何を分析するか・どこにデータがあるか分かっている
③ツールを利用する人(作成者・確認する人)の環境を想定している
④使用する場所やシチュエーションを想定している
⑤どのように使うかを想定してる
⑥最低限に必要な機能を洗い出している
事前に確認するべきポイント①
導入理由や目的について具体的になっているか
とりあえず導入したものの、目的がないため誰も使わないというケースがあります。また、目的が曖昧なまま導入して、既存のツールと住みわけが出来ず混乱するケースも。
何を達成するために導入するのか、具体的に決めておきましょう。効果を計るために、定性的な時間を計っておくことも効果的です。
Ex)
- レポート作成に5時間かかっているので、時間を削減したい。
- 販売データを分析して売上アップにつなげたい
事前に確認するべきこと②
何を分析するか・どこにデータがあるか決まっている
なんのデータを使用するかを事前にまとめて、環境をチェックしておきましょう。新たにデータを可視化する場合にツールにデータベースが繋げない場合があります。
事前にデータがどこにあり、それがBIツールに接続ができるのか確認しましょう。
事前に確認するべきこと③
ツールを利用する人の環境を想定している
帳票作成者が専任なのか、そうじゃないのかで必要な機能が変わります。専任であれば高度な機能があると便利ですし、そうじゃなければ帳票が作りやすい方が好まれます。
プログラムや機能の学習に時間がかけられない場合には、複雑な機能があるツールは避けたほうが良いですね。
事前に確認するべきこと④
使用する場所やシチュエーションを想定している
ツール毎に、デスクトップで使用するもの。ブラウザで使用するもの。 スマホで確認できるものなど特徴が変わってきます。複数で使えるものもあれば、1個だけの場合もあります。
例えば、経営層の方で忙しいからスマホで見たいという場合があります。また使用するシチュエーションによって変わる場合もあります。個別配布するのか、会議で見るのかなどでも変わってきます。
事前に確認するべきこと⑤
どのように使うかを想定してる
目的が、定例分析なのかアドホック分析かでも用途が変わります。アドホックに分析したい場合は、簡単にグラフ化できるツールを選ぶといいでしょう。
また定期報告用のフォーマットが固まっている場合には、必要なグラフが作成できるか事前に確認しましょう。
上記で整理したことを一度整理してみましょう。必要な要件の概要が見えてきます。
Ex)(イメージ図)
誰が | 経営層 | 部門責任者 |
---|---|---|
何のために | 全体の売上把握会議 | 部門のKPI管理 |
どこで | 会議室 | ディスプレイ |
どのくらいの頻度 | 週次 | リアルタイム |
事前に確認するべきこと⑥
最低限に必要な機能を洗い出している
最後に、上記①~⑤を振り返って最低限必要な機能を洗い出しましょう。欲しい機能がすべて詰まっているツールもあると思いますが、予算を超えてしまう場合もあります。
予算感にあう適当なツールを選択するのではなく、最低限必要な機能は抑えるようにしましょう。
<必要な機能>
- データ抽出・加工
- ドリルダウン機能
- データマイニング機能
- ノンプログラミングでグラフが作成できる
etc
<確認するデバイス>
- デスクトップ
- ブラウザ
- スマートフォンアプリ
最後に
最後までご確認いただきましてありがとうございました。
上記のチェック内容について、いくつ検討ができていたでしょうか。導入までに検討をして、導入の失敗を極力防ぎましょう。
これから検討を始める方は、チェックリストも用意しましたので以下フォームにご入力の上ダウンロードしてみてください。